ALBA EPSILON TITANIUM V085-5010
ケース39×46mm×13mm
ALBAのEPSILONシリーズのV085-5010です.このEPSILONシリーズは,ケース素材にチタンを使っている点が特徴で,この時計もとにかく軽いです.現在も三針やソーラーなどの比較的おとなしめのモデルが発売されています.しかし,90年代は,EPSILONと言えばデジアナやクロノグラフのとんがったモデルが目白押しでした.
この時計のムーブメントはV085ですが,これはV083,V084の後継ムーブメントと思われます.アラーム,クロノ,タイマーといったデジアナ定番機能に加え,バックライトが付いています.しかし,この時計に関しては,ムーブメントがどういうというよりも,全体のデザインがすばらしいです.
角型デジアナといえば,CITIZENのANA-DIGI TEMPやジェットボーイなど,マニアっぽさが魅力の時計が多いですが,この時計は,なかなか上品にまとめられています.白いアナログ針と周囲のインデックスがまず目立って,デジタル部分が控えめなのが良いです.それでいて,よく見るとギミック満載のデジタル窓が鎮座しているのは,デジアナ好きにはたまらない魅力となっています.実用面からも,デジタル部で時刻,月日,曜日がすべで常時表示されているのはうれしいですね.
ケースサイズの39×46mmというのは縦幅こそ短めですが,横幅39mmは角型時計としてはかなり巨大な部類に入ります.しかしベゼル部は幅35mmなのと,ガラス面に向かって斜めに傾斜が付けられているので,見た目は大きく感じないです.厚み13mmというのはさすがに少し大きいですが,ケースとブレスのデザイン・コンビネーションが非常に良く,全体としてみると塊感があってこれはこれでありかな,という感じです.しかもチタン素材なので,塊感はあっても重くないのがすばらしいですね.
不満点はというと,ケースの両サイドがサンドブラスト風の仕上げで,質感がいまいちなところでしょうか.この部分はヘアライン仕上げにしてほしかったです.それと,ブレスは実はステンレスなのですが,ここもチタンだとなお良かったですね.
角型で塊感のある時計というのはなかなか使いづらいものですが,この時計は,存在感がありながらも,軽くてやや上品なデザインなので,わりと普段使いできます.
この時計は,白文字盤も存在します.