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2011年2月24日木曜日

CITIZEN ANA-DIGI TEMP JG2090-56E

CITIZEN ANA-DIGI TEMP JG2090-56E
ケース 横32.5×36×8mm

CITIZENのアナデジテンプです.「デジアナ時計」という名を冠したブログとしては,避けては通れない時計といえるでしょう.1982年に発売されたCITIZEN サーモセンサーの復刻版ともいえる時計です.このモデルは右上のダイヤルの赤色の秒針が特徴で,比較的オーソドックスな(オリジナルのサーモセンサーに近い)JG2090-56Eです.海外モデルのようです.80年代のシチズンは,他に,デジアナランサーデジアナ ジェットボーイスポルテ ヨットなどのすばらしいアナデジ/デジアナ時計を数多く発売していましたが,復刻されたのはサーモセンサーだけですね.

このアナデジテンプは,色使いやケースの形状によって非常に多数のモデルがあります.同じCITIZEN系列でもオルタナ・シリーズやインディペンデント・シリーズなどからも出てますし,VAGARYなどの別ブランドからもこのムーブメントを使った時計が出ており,根強い人気を誇っています.私としてもずっと気にはなってたんですが,最近になってようやく入手したのでした.

機能としては,温度計!に加えて,カレンダー,アラーム,デュアルタイム,ストップウォッチ,バックライトがあります.

使ってみた感想ですが,まず,プラス面から言うと,やはりメカメカしいデザインが一番の売りでしょう.航空機のコックピットのように多数の計器が並んでるイメージで,見ていて楽しいです.機能面では,温度計は面白い!です.腕につけてると30度くらいの表示になってしまうのですが,机の上に置いておくと,室温が分かります.ストップウォッチ(なんと1/1000秒単位で計測可能)のモードに合わせると,右上の秒針が帰零するのを見るのも楽しいです.とはいえ,ストップウォッチモードでは秒針として機能するのではなく,1時間に1目盛りしか動かないのですが.バックライトは豆電球ですが,夜中に時間を読み取れる程度には明るいです.ケースサイズも角型で横幅32.5mmというのはちょうど良い大きさです.厚みが8mmというのも薄くていいですね.

次にマイナス面ですが,私にとっての最大のマイナス点は,普及しすぎている,ということに尽きます.近所のビレッジバンガードなどでも普通に買えてしまうので,いまいち所有欲が満たされないんですよね.実用面では,ベルトの曲がりが悪くて,腕にぴったりこないところが不満です.ベルトの付け根の裏側に曲がりを防止するような金属の板が貼ってあって,これが原因です.まあベルトを変えれば済むことではあるんですが.それとやはり,アナログのダイヤルが小さくて時間が読み取りにくいのが問題です.デジタル部も小さくて読み取りにくいので,時計本来の機能としては使いにくいですね.

と,マイナス面をあれこれ書いてしまいましたが,これほどマニアっぽいデザインで,いまでも根強い人気があり,普通に売られているというのはすばらしいですね.機能面としても,腕時計である以上は腕の温度を拾ってしまうのに,そんなことおかまいなしに温度計付きで売られ続けているのはどういうことかと(笑).これからもマニア向けのとんがった時計であってほしい,と思う次第です.

先日は面白いANA-DIGI TEMPを見つけました.この文字盤で丸形ケースに入ってるとは...
(写真出典: http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h153972207 )

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