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2010年12月8日水曜日

SEIKO World Timer H021-7001 (SJP005P)

SEIKO World Timer H021-7001 (SJP005P)
ケース40×45×13mm


SEIKOのワールドタイム時計H021-7001です.これは海外モデルで,モデルナンバーはSJP005Pと思われます.

ムーブメントはH021です.同じ機能のムーブでH022があり,モード表示部分だけが少し違っています.類似のムーブでH023というのもあり,サマータイムが手動設定できるようになっている(H021/H022では自動設定だったため,ドイツなどがサマータイム開始月を変更したのに対応できない)といった改良点があるようです.他にH024というのもあって,こちらはIGNITIONシリーズで使われていますがワールドタイム機能はありません.

機能は,カレンダー,ローカルタイム,ワールドタイム,1/1000秒クロノグラフ,アラーム2個(都市指定可能),時報があります.残念ながらバックライトは無しです.

デザイン的には,デジタル部分が4つの小窓に分かれているのは個人的にはいまいちですが(全面デジタルが好み),黒文字盤に反転液晶と大きめのインデックス(夜光付き)の組み合わせが良く,外周のワールドタイム表示部と薄めのベゼルもうまくマッチしていて,なかなか精悍な感じです.

ギミック的にもかなり面白いです.6M15ムーブに匹敵する面白さだと思います.モード切り替えでワールドタイム表示にすると,デジタル表示で都市名が左スクロールするとともに,秒針がグルグル動いてベゼル内周の都市名を指し示します.デジタルで都市名が出るのでわざわざアナログ針が都市名を差し示す必要はないのですが,そこをあえてやるところが面白い.まあ全く意味が無いわけではなくて,アナログ針だと時差が分かりやすくていいのですが.

クロノグラフ動作時にも12時位置の窓で右スクロールのアニメーションが現れます.クロノモードでは秒針が帰零し,デジタル表示だけでなくアナログ秒針も秒を刻みます.これまたデジタルだけでいいのに,と突っ込みたくなりますが,やはり直感的にもアナログの方が分かりやすいので,多少の意味はあるのでしょう.モード切り替えするたびに秒針がグルグル回るわけですが,この動きが非常に素早く,SEIKOの技術力の高さを感じさせます.

最近,このムーブメントを積んだ面白いモデルを見かけました.こちらは上品なデザインですね.

SEIKO World Timer H021-8050
(写真出典: http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e111215175 )


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